【世界遺産】タリン歴史地区(Old Town of Tallinn)
バルト海の東岸に並ぶバルト三国。その最も北に位置するエストニアの首都タリンは、エストニア語で「デンマーク人の城」を意味し、13世紀にエストニア人の砦をデンマーク王が占領したことが町の名の起源に。その後、ハンザ同盟に加盟しロシアとの交易で発展。城壁で囲まれた旧市街が、中世ハンザ都市の面影を色濃く伝えます。
まずはタリンの町を一望できる、トームペアと呼ばれる高さ約24mの丘に上ってみましょう。13世紀にドイツ騎士団が建て歴代の支配者が住んだトームペア城が威容を誇り、高さ約50mの塔「のっぽのヘルマン」がそびえます。デンマーク人がトームペアを占領して最初に建設した大聖堂と、帝政ロシア時代に建てられたアレクサンドル・ネフスキー聖堂が広場を挟んで並び立つ姿に、この町の複雑な歴史を感じたら、ハンザ同盟のドイツ商人が築いた下町へ下ってみましょう。町の発展とともに堅固になっていった城壁。その北の出入口で守りを固めていたのが、16世紀に築かれた砲塔「ふとっちょマルガレータ」でした。そばに建つ聖オレフ教会の高さ124mの塔に上れば、絵のようと形容されるタリンの町が眼下に広がります。
ハンザ同盟都市として中世に繁栄を極めながら、その後、スウェーデン、ロシアなどの強大国に支配され、いま再び自由を取り戻したタリン。世界遺産の城壁に沿って並ぶ名物のニットの露店街「セーターの壁」を歩けば、往時の賑わいが感じられるかもしれません。
アレキサンダー・ネフスキー教会
タリン大聖堂
聖ニコラス聖堂
聖オレフ教会
トームペア城
ラコニア広場&市庁舎
カタリーナの小径
歌の原
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