聖オレフ教会@タリン



聖オレフ教会St Olaf's Church

聖オラフ教会は、ノルウェー王オラフ2世を祀った教会です。
聖オレフ教会の歴史は13世紀まで遡り、最初に教会が建てられたのは1267年のこと。タリンの最盛期である16世紀には塔の高さが159mにもなり、当時は世界でもっとも高い建造物だったそうです。灯台や避雷針を兼ねたこの塔は幾度も火災や落雷に遭い、3回も焼け落ちています。現存するものは16世紀に入ってから設計されており、塔の高さは123.7mとなっています。
聖オラフ教会の塔には、”巨人オラフ"伝説が残っています。その伝説とは、次のとおりです。
かつて、オラフという巨人がこの地に住んでいました。巨人は、「世界一高い塔を持つ教会を作りたい」という市民たちの要望を引き受けます。
巨人は、世界一高い塔を作る報酬として大金を市民に要求しました。市民が「あまりにも高くて払えない」と拒むと、巨人は「もし塔が完成する前に自分(巨人)の名前がわかったら、報酬は1ペニーでよい」という条件を出しました。
市民たちは力を合わせて巨人の名前を探りました。ついに、巨人の妻が歌う子守歌で巨人の名前を突き止めます。塔が完成する直前、巨人の名前が市民に知れわたってしまい、巨人はショックで塔の上から落ちてしまいました。
塔の外側には、落ちて石になったオラフが横たわっているそうです。


 

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