シエナ(Siena)
世界遺産「シエナ歴史地区」
シエナはフィレンツェから60km南に下ったトスカーナの古都で、人口約57.000人、トスカーナ州シエナ県の県庁所在地となっています。1240年創立のシエナ大学やキジアーナ音楽院、シエナ外国人大学(Universita’
per Stranieri di Siena)があり学問の町として栄えていて、14世紀にシエナ派の芸術が花開いた美術史上重要な町でもあります。
シエナは美しい中世のたたずまいを残し、サンジミニャーノと並んでトスカーナの世界遺産の町として有名です。1995年には街全体が世界遺産に指定されました。シエナのその美しさは歴史的な繁栄があったからにほかなりません。シエナはすでに帝政ローマ時代(5世紀ころ)にローマとフランス方面とを結ぶ主要街道の重要な中間都市となり、商業、金融業、手工業が栄えました。さらに13世紀にはヨーロッパ全体の金融の中心となりました。世界で最も古いといわれる銀行Monte
dei Paschi di Siena銀行(1472年)が誕生したのもこの町ですし、町にはなお「Via Banchi di sopra」や「Via
Banchi di sotto」といった銀行にちなんだ通りが残っています。
<主な構成資産>
カンポ広場
サン・ドメニコ教会
シエナ大聖堂
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