アンカラの歴史は旧石器時代にまで遡ります。古代ヒッタイト時代(紀元前1600年頃)から人が住んでいた形跡が残っており、フリギュア時代では、谷底の意味を持つ「アンキュラ(Ancyra)」と呼ばれていました。 紀元前189年にローマ帝国に占領されると、この地は「アンゴラ(Angora)」の名で知られるようになります。以降、1930年までアンカラは「アンゴラ」と呼ばれていました。 紀元前25年以降、アンゴラはローマ帝国のガラティア州の首都となりますが、その後はササン朝、アッバース朝、セルジューク朝、イルハン朝などの勢力下におかれたのち、1356年にオスマン朝の領土となります。 第一次世界大戦終結後、戦勝国によってオスマン帝国の分割が進められます。ギリシャによってアナトリア西南部が占領され、アンカラにも英仏軍が進駐してきます。これに反対して決起したトルコ人たちの抵抗政権が1920年、アンカラに樹立されます。首都となったアンカラは官僚の移住などにより急速に人口が増え、さらに経済発展に伴う人口の集中で、旧都イスタンブールに次ぐトルコ第2の都市に成長し現在に至ります。 |