【世界遺産】マルタの巨石神殿群(Megalithic Temples of Malta)
マルタの巨石神殿群はマルタ島とゴゾ島で発見された人類最古の石像建築物です。
現在までに「ジュガンティーヤ神殿」「ハジャール・イム神殿」「イムナイドラ神殿」「ムナイドラ神殿」「タルシーン神殿」「ジュガンティーヤ神殿」6神殿がマルタの巨石神殿群として世界遺産に指定されています。
世界遺産ではないものを含めるとなんと20世紀までに、約30の巨大神殿がマルタで確認されました。これらは紀元前4500年〜2000年に創られたとされていますが、詳細の多くは未だ謎に包まれています。
「ジュガンティーヤ神殿」(Ggantija Temples) ゴゾ、写真右下
紀元前3600~3200年頃に建てられた世界で最も古い巨石建造物で、数トンにも及ぶ巨石が荒々しく積み上げられている様子はまさに迫力満点。マルタ語でジュガンティーヤが「巨人」を意味するように、巨人が住んでいたという伝説さえ残っている。マルタ島で見つかったほかの巨石神殿とは違い、貝やサンゴを多く含む頑丈な石灰岩で覆われた、ゴツゴツとした外壁が印象的。この神殿からの出土品はゴゾ島ビクトリアのゴゾ考古学博物館とマルタ島バレッタの国立考古学博物館に展示されている。
「ハジャーイム神殿」(Hagar Qim Temple) マルタ(写真左下)
1840年、1893年に発掘された現存する神殿群の中でも保存状態が大変良いことで知られるハジャーイム神殿とイムナイドラ神殿。(紀元前2800年)ハジャーイム神殿からは'Venus of Malta'マルタヴィーナスが発掘されています。(国立考古学博物館で見学可能) 柔らかいGlobigerina Limestone(グロビゲリナ石)で建造されている。近年風化が進んでしまったため、現在は巨大なテントで覆われている。神殿内部の見学は可能。隣接する博物館では実際に石に触れることが出来る。
「イムナイドラ神殿」(Mnajdra Temple) マルタ(写真上)
ハジャーイム神殿から約365メートル(徒歩約5分)坂を下った先にイムナイドラ神殿はある。ハジャーイム神殿の柔らかいGlobigerina Limestone(グロビゲリナ石)よりも強いCarolline
Limestone(珊瑚質の石)を用いたため、保存状態が特に美しいとされている。ハジャーイム神殿同様、近年風化が進んでしまったため現在は巨大なテントに覆われている。
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