サン・フランチェスコ・ディ・パオラ聖堂(王室バシリカ) (Basilica San Francesco di Paola) サン・フランチェスコ・ディ・パオラ聖堂(王室バシリカ)は両シチリア王フェルディナンド1世がピエトロ・ビアンキの設計で1816~46年に築いた教会堂で、ローマのパンテオンを模したローマン・リバイバル様式の傑作として名高い。教会堂は円形の集中式(有心式。中心を持つ点対称かそれに近い平面プラン)で、直径34mの強大なドームを頂いており、中央のオクルスと呼ばれる採光穴をはじめデザインもパンテオンとよく似ている。ポルティコ(列柱廊玄関)はイオニア式、両腕を広げたような楕円形のコロネード(水平の梁で連結された列柱廊)はドーリア式、内部の柱はコリント式で、ローマ神殿に似た荘厳さを演出している。 |