サン・ドメニコ・マッジョーレ教会(San Domenico Maggiore)
サン・ドメニコ・マッジョーレ聖堂はカルロス2世の命で1283~1324年に建設されたゴシック様式の教会堂で、16世紀にルネサンス様式、17世紀にバロック様式で改修された。ラテン十字形・三廊式の教会堂で、隣接の修道院とともに修道院コンプレックスを形成している。数多くの絵画や彫刻で知られるが、特に13世紀に描かれたピエトロ・カヴァリーニのフレスコ画で飾られたアフレスキー礼拝堂(フレスコ礼拝堂)、ルネサンス様式で名門カラフェ家の墓にもなっているクロチフィッソ礼拝堂(十字架礼拝堂)、バロック様式でアルフォンソ5世をはじめアラゴン王室の墓がある聖具室などが有名だ。
サン・ドメニコ・マッジョーレ教会の前に広がる広場は、観光客でにぎわうスパッカ・ナポリのなかでもババを売るパスティチェリアやバールが並びひときわにぎやかなベネデット・クローチェ通りと接している。広場にはカフェのテーブルが並び、開放的な下町の雰囲気。その中央を飾るのが聖ドメニコのオベリスクObelisco(Guglia)di
San Domenico。1656年に建てられ、ナポリで2番目の高さを誇る。
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