プレビシート広場@ナポリ



プレビシート広場(Piazza del Plebiscito)

16世紀、ナポリはスペイン・ハプスブルク朝の統治下にあり、スペイン人の総督がナポリを治めるスペイン領属時代でした。プレビシート広場の原形はこのスペイン領属時代の1543年、ナポリ総督ペドロ・デ・トレド総督(Don Pedro de Toledo)により、総督の館(Palazzo Vicereale)を現在のトリエステ・トレント広場の近くに建設したのを機にその姿をあらわします。
その後1600年に総督の館のすぐ隣にナポリ王宮(Palazzo Reale)が建てられると、王宮前に広がることから"宮廷前広場(Largo del Palazzo)"と呼ばれるようになり、ナポリ人にとって特別な広場となります。
1860年ジュセッペ・ガリバルディ(Giuseppe Garibaldi)がシチリアから北上しナポリを占拠すると、サルデーニャ王国との併合の賛否を問う国民投票がこの広場で行われました。結果、圧倒的賛成多数でイタリア統一へと向かっていき、この広場は国民投票を意味する"Plebiscito(プレビシート)"と呼ばれるようになります。


   

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