ジェズ・ヌオーヴォ教会(Chiesa del Gesù Nuovo)
ジェズ・ヌオーヴォ教会はサン・セヴェリーノ家の宮殿をイエズス会が購入して16世紀末に改修・建設した施設のひとつで、ギリシア十字形で4つの翼廊に4基のドームを冠するビザンツ様式に近い平面プランを採っている。ファサードはルネサンス様式ながら、ピラミッド形の張り出しを持つ切石を並べた特徴的なデザインで、バロック様式のポータル(玄関)を持つ。コジモ・ファンツァーゴが指揮した内装が圧巻で、フランチェスコ・ソリメーナやベリサリオ・コレンツィオ、パオロ・デ・マティスらのフレスコ画、ドメニコ・アントニオ・ヴァッカロやフランチェスコ・パガーノ、ファンツァーゴらの彫刻をはじめ、数多くのバロック装飾であふれている。
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