大聖堂@ナポリ



ナポリ大聖堂(The Cathedral of Naples)  20240117-085512 084119 084449 cathedral

正式名称メトロポリターナ・ディ・サンタ・マリア・アッスンタ大聖堂が挙げられる。聖母マリアと聖ヤヌアリウスに捧げられた大聖堂で、カルロ1世の時代に計画され、カルロ2世が13世紀後半に建設を開始して14世紀に完成した。15世紀に地震の被害を受けてファサードがゴシック様式で再建されている。全長約100m・幅55m弱・高さ48m、ラテン十字形・三廊式(身廊とふたつの側廊からなる様式)の巨大な教会堂で、ジョヴァンニ・バルドゥッチによる格天井の天井画やピエトロ・ブラッチの主祭壇の彫刻をはじめ数多くの芸術作品を収めている。

サンタ・レスティトゥータ聖堂
北に隣接するサンタ・レスティトゥータ聖堂は4世紀の創建で、ナポリ最古の教会堂といわれる。ナポリ大聖堂の建設に伴って礼拝堂としてゴシック様式で建て替えられ、バロック様式で改装された。大聖堂の西に位置するカペーチェ・ミヌートロ礼拝堂はゴシック様式の主祭壇やモザイク画の床、さまざまな時代のフレスコ画で名高い。

サン・ジェンナーロ王室礼拝堂
特筆すべきは南に隣接し、17世紀にバロック様式で建設されたサン・ジェンナーロ王室礼拝堂と宝物館で、バロック・ドームの内部を彩るドメニキーノとジョヴァンニ・ランフランコのフレスコ画を筆頭に、バロック様式の彫刻やレリーフ・絵画で覆われている。奇跡で知られる聖ヤヌアリウスの血はこの礼拝堂のサン・ジェンナーロの聖櫃に収められている。

サン・ジェンナロ方尖塔(Obelisco di San Gennaro)
頂上にはサン・ジェンナーロ、下にはセイレン・パルテノペが描かれた見事な尖塔。歌でユリシーズを誘惑できなかったために自ら命を絶ち、その遺体はナポリ岬に埋葬されたセイレン、ここではナポリの名前です。ここは立派なドゥオーモの副入口で、かつてはここが正門だったそうです。


大聖堂祭壇
   

サンタ・レスティトゥータ聖堂
 

サン・ジェンナーロ王室礼拝堂
   

サン・ジェンナロ方尖塔
 

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