卵城(Castel dell'Ovo) ヌオーヴォ城の南、海に突き出した岬に位置するデローヴォ城は日本語で「卵城」を意味し、地下に城を支える魔法の卵があるとの伝説からこの名が付いた。ナポリ最古級の城塞で、ローマ時代にはヴィッラ・ディ・リチーニョ・ルクッロの敷地で5世紀頃に城塞化された。12世紀にルッジェーロ2世が城を建設し、カルロ1世やアルフォンソ5世らが防衛拠点のひとつとして整備したが、たびたび艦砲射撃を受けて損傷した。