ドイツ南部ののどかな村、シュタインガーデン。そのオーストリア国境近くのアルプス山麓にあるヴィース地区に、巡礼教会が立っています。
このヴィースの巡礼教会はロマンティック街道沿いの草原にぽつんと佇む白亜の教会。奇跡の教会と呼ばれる秘められた伝説をもつスポットとして知られています。この教会の正式名称は「鞭打たれるキリストの巡礼聖堂」です。
「wies(ヴィース)」はドイツ語で「草原」という意味。ヴィースの巡礼教会は、牛や羊のいるのどかなシュタインガーデンの放牧地に建つ白亜の教会です。1983年に世界遺産に登録されました。
1738年、ある農婦が修道士からもらったキリスト像(「鞭うたれるキリスト像」)が血の涙を流すのを目撃します。奇跡の噂は広まり巡礼者が農家に集まるようになりました。1740年に小さな礼拝堂を建てましたが、巡礼者が多いためこれでは対応しきれず、1746年から建設されたのが現在のヴィースの巡礼教会です。
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