ドレスデン城(Dresden Castle/Residenzschloss/Dresdner Schloss)はドレスデン最古の建物の一つです。
その歴史は約400年にも及び、 バロック(Baroque)やネオルネッサンス建築(Renaissance Revival architecture)といった複数の建築スタイルの影響が見受けられることでも知られています。
そんなドレスデン城の外壁のひとつに描かれる絵画(マイセン磁器作品)が、「君主の行列」です。ドイツ語で「Fürstenzug」、英語で「Procession
of Princes」と表記されます。
元々は、1871年〜1876年に ヴェッティン家(the Wettin Dynasty)の800周年を記念して描かれたものと言われています。その絵画を耐水性にすべく、1904年〜1907年に、約23,000枚のマイセン磁器のタイルに置き換えた末に誕生した作品が、現在の君主の行列です。
つまり君主の行列とは、一枚の大きな絵画ではなく、マイセン磁器のタイルで102メートルの長さにまで繋ぎ合わせたマイセン磁器の作品です。これは他に類を見ないスケールで、磁器を用いて製作した作品として世界最大と言われています。
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