ベルリンテレビ塔に隣接する広場にある教会。ベルリンに現存する最古の建物の一つで、1270年に建てられた。その後増改築や改修を経て現在に至る。
この教会にある「死の舞踏」の壁画は有名で、1484年のペスト大流行の後に描かれたものと推測される。宗教改革期に漆喰で上塗りされていたのが、19世紀後半にいたって再発見されるという、数奇な運命を辿った。中央にキリスト磔刑図があり、そこから死神、僧侶、市民などの行列が続く絵。「いくら生を謳歌しても、人はいつか死にゆく定めにある」という諦観に基づいたフレスコ画で、その世相が色濃く反映されている。
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