イングランド北部のノースヨークシャー州に属するヨークは、「ヨークの歴史はイングランドの歴史」とまで言われるほど、長い歴史を持った街です。ローマ時代には、属州ブリタンニアの要塞エボラクム
(Eboracum) であった。「ヨーク」の名前の由来は「イチイの木」(yew trees) といわれている。
町の周囲は12世紀から14世紀にかけて築かれたという城壁に取り囲まれ、城壁は所々途切れている所もあるが、ほぼ城壁の上を通って街の中心を一周することができる。北ヨーロッパで最大のゴシック建築寺院であるヨーク・ミンスターが市の中央に位置する。ヨーク大主教は、イングランド国教会ではカンタベリー大主教に次ぐ席である。
写真はシャンブルズ通り(Shambles)
シャンブルズとは――ウィリアム征服王(1027-1087)のドゥームズデイ・ブックにも記述のある、古代ヨークにおける肉屋の通りであった。その名は、肉が陳列された屋台やベンチを意味するシャメル(Shamel)という言葉に由来する。後期のシャメルは、現存している。シャンブルズは1400年頃に再建され、現在のような姿になった。
ヨーク城
ヨークミンスター教会
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