ブルージュ(ブルッヘ)



【世界遺産】ブルッヘ歴史地区(Historic Centre of Brugge)

町の起源が9世紀に遡るブルージュは、運河を通じて北海とつながり、13世紀から14世紀にかけてハンザ同盟の中核都市として、毛織物の交易で隆盛を極めます。しかし15世紀後半、北海から流入する土砂で運河が埋まり、船の航行ができなくなると、港の機能を失ったブルージュは衰退。以来、繁栄の頂点にあった中世の町並みを残したまま、ブルージュは時の流れを止めてしまいました。
ブルージュが再び脚光を浴びるのは19世紀末。ベルギー出身の詩人・作家のジョルジュ・ローデンバックの小説『死都ブルージュ』が、フランスのフィガロ紙に掲載されてから。運河が縦横に走り、教会の鐘が響く石畳の町並みが多くの人々を惹きつけ、ブルージュはベルギー有数の観光地としてよみがえりました。永い眠りから覚めた町は、まるで中世にタイムスリップしたかのようです。
世界遺産「ブルージュ歴史地区」の中心・マルクト広場では、ハンザ商人の富の象徴であった破風をもつ切妻屋根のギルドハウスや、世界遺産「ベルギーとフランスの鐘楼群」にも登録されている高さ約83mの鐘楼が偉容を誇ります。また、マルクト広場の南西にあるベギン会修道院は、世界遺産「フランドル地方のベギン会修道院」の1つ。世界遺産の中にさらに2つの世界遺産を抱える古都ブルージュの町並みは、訪れる人を魅了し続けます。

鐘楼
メムリンク美術館
聖サルバトール(救世主)大聖堂
聖母教会
聖血礼拝堂
市庁舎


 

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