アントワープ(Antwerp)(アントウェルペンAntwerpen)
アントワープはベルギーのスヘルデ川沿いにある港湾都市で、その歴史は中世時代にまでさかのぼります。中心部には何世紀もの歴史を持つダイヤモンド地区があり、数え切れないほどのダイヤモンド業者、カット職人、研磨職人がいます。アントワープにはフランドルルネサンス様式の建築が残っており、中でも旧市街のグローテマルクトという中央広場はその代表格です。17
世紀に造られたルーベンスの家では、当時の部屋を使ってバロック期のフランドル画家ピーテル・パウル・ルーベンスの作品が展示されています。
アントワープ市庁舎(Antwerpen Stadhuis)(写真上)
1561~65年に建立。建設はイタリア人が参加したことから、当時のこの地方では例のないイタリア&フランドル・ルネッサンス様式になっている。鐘楼部分は「ベルギーとフランスの鐘楼群」の一部としてユネスコ世界遺産に登録されている。
マルクト広場(Grote Markt) 観光局にも面しており、町のランドマークである聖母大聖堂からも目と鼻の先にある中心広場。町の繁栄の証人であるギルドハウスや、1561年から64年にかけて建立されたルネサンス様式の市庁舎など、三角形の敷地内は見どころが豊富。
ブラボーの像(Silvius Brabo)(写真下)
噴水の上にそびえる英雄シルヴィウス•ブラボーの像。アントワープの芸術家ジェフ・ランボーによる1887年の作品です。
「ブラボー伝説」
その昔、アントワープにはスへルデ川(今も町の西方を流れています)を支配していたアンティゴーンという巨人がおり、いつも船乗りたちに高額な河川の通行料を押しつけていました。そして払えない者がいると、罰として船乗りの手を切り落としては川に投げ込んでいたのです。そんな悪事を止めさせたのが古代ローマ人の英雄シルヴィウス•ブラボーでした。勇敢にもひとり巨人に立ち向かい、反対に敵の手首を切って川に投げ込み退治をしたのです。
ノートルダム大聖堂
セントチャールズボロメオ教会
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