田村神社 (83番一宮寺 元札所)


⇒ 田村神社

 和銅2年(709年)、義淵の弟子・行基により、讃岐国一宮となる田村神社が創建されますが、この時、隣接する大宝院が田村神社の別当となり、名も一宮寺に改められています。
後の大同年間(806年~810年)、空海(弘法大師)が聖観音菩薩像を自刻し本尊として安置、堂宇は修築され、宗派も真言宗に変わっています。
  戦国時代の天正12年(1584年)、戦火で焼失しますが、江戸時代、讃岐国高松藩2代藩主・松平頼常(まつだいらよりつね)により田村神社が仏教支配の両部神道から唯一神道に変わり(宮寺を廃止)、神社と神仏習合していた一宮寺の寺地も現在地に移されています。
  その際、田村神社の本地仏(神は仏の仮の姿で、本来の仏=本地垂迹説)であった聖観世音菩薩は一宮寺の本尊となっています。
  神仏習合の田村神社・一宮寺が四国八十八箇所83番札所でしたが、一宮寺が札所を引き継いでいます。


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