所在地:兵庫県加東郡社町畑 アクセス:JR山陽線加古川駅〜バス 正式名称:朝光寺本堂 ちょうこうじ ほんどう 国宝番号(指定日付):166号(昭和29年3月20日) 寺伝によれば、本堂は、文治5年(1189)に現寺地の北の権現山からこの地に移り再建したという。建立年代は、厨子裏側羽目板の墨書によれば、応永20年(1413)に仏壇を造営し本尊を移したとある。また、本堂の斗共、木鼻、扉、窓などの様式手法からもこの時代に建立されたようである。 方七間の堂々たる建造物で、内部は密教寺院本堂の典型を示す、内外陣は格子戸と菱格子欄間で境を区切る。外陣は側一間通 りを化粧屋根裏とし、中央部は虹梁を架け、鏡天井を張る。内陣は太い格縁をあらく配した鏡天井である。細部は和様と唐様を混合した折衷様式である。内陣には須弥壇を置き、壇上には唐様の厨子がある。もと三間であったものを、江戸時代に四間に改めた原形がよく残されている。 正面向拝は、文政12年(1829)の補加であるが、そのため原形を損じているのが惜しまれる。多少の後補はあるとしても、室町初期の折衷様式の典型的な遺構として貴重である。 なお、昭和10年(1935)から同12年(1937)にかけて解体修理が行われた。 正面参道の南を西へ流れる鹿野川に懸かる滝は、朝光寺周辺にツクバネが多く自生しているとこらから「つくばねの滝」と呼び名され親しまれている。 ツクバネはビャクダン科の植物で果実の形が羽子板で突く羽根に似ているので衝羽根と名付けられた。全国的に大変珍しく、昭和58年10月に社町の天然記念物に指定し保護している。(朝光寺HPより) 私的満足度「★」:とても不便なところにあります。播磨の国宝めぐりツアーに参加しなければおそらく来れなかったでしょう。 |