27大阪府 岸和田城庭園

フレーム

住所:岸和田市岸城町9番1号
アクセス;岸和田駅〜徒歩
作庭・作者:重森三玲
文化財:国指定名勝(平成26年6月)

八陣の庭は、昭和28年7月に着工、同年12月に砂紋を入れて完成した。八陣の庭とは諸葛孔明の八陣法からとったものだそうである。石組みは大将軍を中心として周りに天・地・風・雲・鳥・蛇・龍・虎の各陣を配し、砂紋を描いた白砂で石組みを囲み、海中の蓬莱山を立体的に表わしている。
日本庭園史体系No29(社会思想社)によると
1、天陣の岩組:長石を棒状に立石として四個用い、陣勢が天上に登る勢いを示すように技法を駆使した
2、地陣の石組:三個の石を、地中深く沈止して動かぬ技法を駆使した
3、風陣の石組:七個の横石が多く、暴風吹きまくる様を抽象的に、内容的に構成する技法を駆使した
4、雲陣の石組:三個を用いて、雲の去来飛散をして常に千変万化する姿とするため、そうした技法を駆使した
5、竜陣の石組:竜が将に海中から上天する勢いを示すように、中央に長石を斜線で組み、これに九石の立石、臥石、横石を配し、竜の抽象構成とした
6、虎陣の石組:中央に二個の立石を胴体として用い、これに九石を配して、猛虎の嘯く姿、猛威の内容表現
7、鳥陣の石組:八石を用いて、立石、横石、臥石による、鵬鳥の天空に羽ばたく姿として動きのある抽象表現
8、蛇陣の石組:二個(実は三個)の長石石組みによって長蛇が獲物に向かって飛びかかる勢いを示すように傾斜角度を示す技法を用いた
9、大将陣:最大の巨石を用い、殆ど立石を用いると共に、四方正面の配置によって、各陣形を指導している姿としての構成技法を用いただそうである。

私的満足度「★★」:やはり重森先生らしいお庭です。平成26年6月、国の名勝に指定されました。

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直線上に配置