26京都府 八坂神社



住所:京都市東山区祇園町北側625
アクセス:JR京都駅〜バス
文化財:国宝(本殿)令和3年12月23日指定、番号240

「祇園さん」の名称で親しまれている八坂神社の創建については諸説ありはっきりしないようですが、一説では大和時代、高麗の調使であった伊利之(いしり)の後裔・八坂氏が朝鮮の牛頭(ごず)山に祀る牛頭天王を移したことに始まるといわれています。また他説では帰化した八坂造(やさかのみやつこ)一族の氏神だった感神院が起源とも。
堂々とした姿の本殿は、2棟の建物を一つの屋根に治めた「祇園造」で、承応3年(1654)に再建されており、国の重要文化財に指定されています。ここにはスサノオノミコト・櫛稲田ヒメノミコトなどが祀られています。
厄除け、商売の神として京都の人に親しまれ、舞殿には祇園の飲食店が奉納した提灯が数多く並んでいます。初詣の神社としても市民には名高く、大晦日の夜から元旦にかけて、西桜門前の四条通はおけら参りの参拝客であふれかえります。(ウェブタウン京都HPより)

私的満足度「★★」:在る事は認識しつつも、改めて拝観といったことはしていませんでした。特にどうという事はありませんでしたというのが最初の感想ですが、その後令和3年12月に本殿が国宝指定されました。

以下は文化財データーベースの解説
八坂神社は,京都市街の中心部,四条通の東端に位置する。疫病退散を祈願する祇園信仰の総本社で,現在の本殿は四代将軍徳川家綱により,承応3年(1654)の建立である。入母屋造で,両側面と背面に庇をつけた独特の外観をもつ。身舎は奥側の内々陣と前側の内陣に区画し,それぞれ正面に3間通しの棚を設けて他に例を見ない。身舎の四周には外陣がまわり,正面に礼堂が取り付いて,ここまでが入母屋造,檜皮葺の大屋根に収まる。さらに庇をつけて規模を拡張するのは,平安時代の建築の方法で,側面の庇は小部屋に分かれている。この本殿の形式は,鎌倉時代には成立していたことが明らかである。八坂神社本殿は,平安時代の建築の空間構成を伝え,中世の信仰儀礼と建物の関係をよく示しており,こうした伝統を継承した建物として,江戸時代前期に建立されたことは我が国建築史上,高い価値を有する。また,この本殿が,祇園祭を担う人々によって現在まで維持されてきたことには,深い文化史的意義が認められる。





目次にもどる

直線上に配置