所在地:愛知県犬山市犬山御門先 アクセス:名鉄犬山線・犬山駅〜徒歩 正式名称:如庵(じょあん) 国宝番号(指定日付):3号(昭和26年6月9日) 国宝の茶室。織田有楽(うらく)は晩年、京都・建仁寺塔頭(けんにんじたっちゅう)正伝院(しょうでんいん)を再興し、隠居所を設けた。1618年(元和4)には、庫裡(くり)の北方に書院と数寄屋(すきや)ができあがっていた。この数寄屋が如庵であり、円熟した創意と技を注ぎ込んだ有楽の名作として知られる。正伝院は明治になって永源院と合併され、1908年(明治41)如庵は書院、露地とともに東京の三井邸に引き取られ、さらに38年(昭和13)大磯(おおいそ)の同家別邸に移された。そして71年(昭和46)愛知県犬山城下の有楽苑(えん)に移築された。入母屋造(いりもやづくり)風な屋根には破風(はふ)板が打たれて気品に富むたたずまいを示し、左端に円窓をあけた袖壁(そでかべ)をつくり、躙口(にじりぐち)を正面に現さない構えは、通例の茶室の外観と異なっている。内部は二畳半台目(だいめ)、点前座(てまえざ)の炉先に中柱を立てて板をはめ、火灯形にくりぬいている。床脇(とこわき)には三角形の地板(じいた)(鱗板(うろこいた))を入れて壁面を斜行させ、茶道口から客室への亭主の働きを円滑にするなど、平面的、立体的構成は斬新(ざんしん)で、有楽の豊かな造形力が発揮されている。 (YAHOO百科事典HPより) 私的満足度「★★」:犬山の有楽園の中にあります。渋〜い建物です。 |