所在地:山梨県東山梨郡勝沼町 アクセス:勝沼ぶどう郷駅〜タクシー 正式名称:大善寺本堂(だいぜんじ ほんどう) 国宝番号(指定日付): 179号(昭和30年6月22日) 養老二年(AD718)僧行基が甲斐の国を 訪れたとき、勝沼の柏尾にさしかかり、日川の渓谷の大石の上で修行したところ、満願の日、夢の中に、右手に葡萄を持った薬師如来が現れました。 行基はその夢を喜び、早速夢の中に現れたお姿と同じ薬師如来像を刻んで安置したのが、今日の柏尾山大善寺です。 以来、行基は薬園をつくって民衆を救い、法薬の葡萄の作り方を村人に教えたので、この地に葡萄が 栽培されるようになり、これが甲州葡萄の始まりだと 伝えられています。 本堂の中に、薬師三尊像を安置していますので「薬師堂」とも呼ばれます。この薬師堂には、弘安9年3月16日(AD1286)の刻銘があり、元寇(弘安の役)の数年後に建てられ、築710年以上にもなります。勿論山梨県では一番古い建物です。 大きさは17.4m四方で、5間の正面は、中側の3間は両開きの扉が付き、両外側は、上部が縦桟の連雀格子になってまいす。両側面の正面寄りと、裏面中央には、出入り口があります。また幅広の縁側が四周を取り巻いています。上を見ると流麗な線を 持つ檜皮葺きの屋根は、落ち着きを見せ、鎌倉時代の建築の力強さをよく現しています。内部は内陣下陣に分かれ、内陣には須弥壇を設けて厨子(国宝)を置き、薬師如来をお祀りしています。その両側には日光菩薩、月光菩薩、更に十二神将を配しています。 昭和29年12月に解体復元修補が行われています。(大善寺HPより) 私的満足度「★」:甲州葡萄の始まりはここだったとは。本堂がまわりの風景に溶け込んで良い味出しています。 |
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