『子どもが祈りはじめるとき』 モンテッソーリ宗教教育
The Good Shepherd and The Child



ソフィア・カバレッテイ、
パトリシア・クウルター、
ジャンナ・ゴビー、
シルバーナ・モンタナーロ 著
クラウス・ルーメル 江島 正子 共訳

Sofia Cavalletti,
Patricia Coulter,
Gianna Gobbi,
Silvana Q.Montanaro
trsl. Klaus Luhmer, Johanna Masako Ejima

                    ドン・ボスコ社


目 次
 
  日本の友だちへ ソフィア・カヴァレッティ
  はじめに クラウス・ルーメル
 
T
1  子どもは神さまと一緒 ソフィア・カヴァレッティ
2  子どもを助ける シルヴァナ・Q・モンタナーロ
3  実践について ジャンナ・ゴッピ
 
U ソフィア・カヴァレッティ/パトリシア・クウルター
4  霊的な糧の源泉
5  イエスさま―良い羊飼い
6  良い羊飼いを子どもたちに提供する
7  生命の神秘―神の国のたとえ話
8  洗礼―いのちの恵み
9  聖体―良い羊飼いと出会う
10 いのちを祝う―クリスマスと復活祭
11 祈り
12 道徳教育
 
   注
   付録
 
   おわりに 江島正子


   日本の友だちへ
 
 イエズス会のクラウス・ルーメル神父様と、私の古くからの友人、江島正子さんが本書を日本語訳してくださって、心から感謝しています。
 3〜6歳の子どもを何年も何年も観察した結果、子どもは本当に「最高に形而上学的な存在である」と、言わざるをえません。子どもの心の奥深くで質問しています。「次第に大きくなっていく、わたしの中の神秘的な力は何だろう?」「わたしを生命の泉へ呼んでいるのはだれ?」「わたしはだれと関係があるの?」
 本書は、子どもが大人の「常識」をいかに超え、「形而上学的」で不思議な神学的直観を内在させているかを記しています。さらにまた、どのようにして大人が子どもの生命の要求に応えるかが、具体的に書かれてあります。
 イタリアからはるかに遠い日本で、この本が出版されることを心から嬉しく思っています。

   1998年5月  ローマにて
                               ソフィア・カバレッティ