石灰棚の上に広がるヒエラポリスはもう1つの世界遺産。紀元前190年にペルガモン王国の都市として建設され、ローマ帝国に征服されてからは温泉保養地として繁栄を極めました。剣闘士の試合に人々が熱狂したであろう円形劇場、ローマ式の浴場である北の浴場、一度に1,000人が入浴できた大浴場跡などの遺跡が残り、今に往時を伝えます。
パムッカレ・テルメルの温泉プールの底にはローマ時代の遺跡が沈み、石柱に腰を掛け温泉に浸かれば、パムッカレの絶景を眺めながら温泉を愉しんだローマ皇帝や、温泉に癒しを求めた古代の人々がどこか近い存在に感じられます。もともと湧き出ていた温泉を、そのまま活用してプール施設になったのだとか。少しぬるめですが、大理石の柱と一緒に浸かる温泉はとっても貴重な経験です。2時間の時間制限があっても、シーズン中は混み合っています。
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