ヴァレンス水道橋は、ユネスコ世界遺産に登録されているイスタンブール旧市街にある歴史的建築物です。ビザンツ帝国(東ローマ帝国)の時代、世界の中心として繁栄したコンスタンティノープル(現イスタンブール)の街全体に水を供給するために構築した水路の端に当たるのが、ヴァレンス水道橋でした。
コンスタンティノープルの北にあった水源から引いた水は、約250qにも及ぶ水路を経てヴァレンス水道橋を通り、地下宮殿などの貯水池に貯められて都市の各所に供給されました。
1,500年間も使われ続けたヴァレンス水道橋は、オスマン帝国時代の17世紀に修復されながら、イスタンブール旧市街のランドマークの一つとして、その壮大な姿を今なお残しています。
|