地下宮殿



アジアとヨーロッパを結ぶ大都市・イスタンブール。歴史的建造物が立ち並ぶ美しい街です。そこで観光客から特に人気の名所の一つが「Yerebatan Sarayi(イェレバタン・サラユ)」=「地下宮殿」。「蛇の柱」や「メデューサの顔」など、見どころがたくさんある観光スポットです。
「地下宮殿」は532年に、時の皇帝「ユスティニアヌス1世」の命によって造られた地下の貯水槽です。この貯水槽は、現存するビザンチン式建築の貯水槽としては最も大きなものです。かつては黒海近くの貯水池からローマ水道橋経由で運ばれた水を80,000m3も貯蔵していました。
しかし、行政の中心がコンスタンティノープル大宮殿から他の宮殿に移ると、この貯水槽は閉鎖され、1545年に再び発見されるまでは完全に忘れ去られていました。1985年に入りようやく改修が行われ、地下宮殿は1987年から一般公開される様になりました。



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