1986年に世界遺産に登録されたハットゥシャは、今はもうほぼ礎石であり復元は一部ですが、アンカラの東約150km、標高1,000mの高原に全長6kmの城壁に囲まれた遺跡群が広がっています。
城内に入ると、まず大神殿の遺構が目に入ります。天候神テシュプと配偶神ヘパトに捧げられた神殿で、ハットゥシャ最大の遺跡です。かつては日干しレンガで造られた壮大な建物があったといわれ、今に残る礎石からも容易にそれは窺えます。二手に分かれた道を右にとり上っていくと、城門のひとつ「ライオンの門」があります。門柱に刻まれた一対のライオン像は、当時魔除けだったのでしょうか、城外に睨みをきかせています。ハットゥシャを一望する遺跡の最高所には「スフィンクスの門」があり、その下に「大地門」と呼ばれる地下道が口を開け、今にも突撃していく兵士たちの雄叫びが聞こえそうです。
ヤズルカヤ遺跡
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