ミダス王は、フリギア王国初代国王ゴルディオスと大地母神・女神キュベレーの養子で、紀元前8世紀頃に在位した同国2代目の国王です。フリギア王国は、古代アナトリア(現在のトルコ)に実在した王国で、首都はゴルディオンと言います。
フリギアの王の一人であったミダス王ですが、実はこの王を題材にして現在まで語り継がれている世界中で有名な2つの物語があります。
1つは「ミダス・タッチ」または「ゴールデン・タッチ」という名で有名な“触れた物を黄金に変えるミダスの手”のお話です。ギリシャ神話の中でミダス王は、触れたものすべてを金に変える能力のある人物として広く知れ渡っています。
2つ目が、元はギリシャ神話であり、日本ではイソップ物語のお話の一つとしても知られる「王様の耳はロバの耳」ですが、このお話の主人公の王様がミダス王なのです。
|