カッパドキアでは4世紀ごろから多くのキリスト教徒が住むようになったが、9世紀ごろから強まったイスラム教徒の圧迫から逃れるため、岩を削った洞窟に教会や修道院を造ったといわれている。その中心となった場所がギョレメで、一帯には350〜500もの教会があったという。現在は約30の教会が野外博物館として公開されており、信徒が描いた鮮やかなフレスコ画は「カッパドキア様式」といわれる芸術性の高いもの。代表的な教会はリンゴの教会、バルバラ教会、ヘビの教会、暗闇の教会、サンダルの教会など。