ペルガモンのアスクレピオンは、紀元前4世紀から紀元後4世紀まで使われた古代の総合医療センター。病人や病人の代理人が生贄を捧げて参拝し、入浴して体を清め宿泊。見た夢を神官が判断し、治療法を示唆した。治療施設にトンネルを通って入るのは、健康の維持・回復の治療と信仰が同時に行われたことを意味する。トンネルは「俗の場」と「神聖な場」の境界だった。また、蛇(クスシヘビ)がアスクレーピオスと共に神聖な生き物とされてからは、それらが儀式に使われることもあった。