【世界遺産】古代都市シギリヤ(Ancient City of Sigiriya)
シギリヤ(シーギリヤ)はスリランカの中部州、マータレーにある遺跡です。この世界遺産は5世紀にカッサパ1世によって造られ、空中宮殿や高度な水路施設、さらに庭園などがありました。シギリヤロックはジャングルにそびえ立つ高さ200mの巨大な岩山。疑心暗鬼から父親を殺し、弟からの復讐を恐れたカッサパ1世は、空中宮殿を建造します。美しいシギリヤ・レディの壁画で飾り、権力の象徴である立派なライオンの入口を構えましたが、最後には恐れていた弟に攻め入られてしまい、自害してしまいます。
①:王宮跡;写真右下
シギリヤロックの頂上には、1.5ヘクタールにも及ぶ王宮がありました。兵舎や住居、会議室や玉座などの名残を今も見ることができますが、その中でも一際目立つのが王のプールです。今でこそ雨水が貯まっているだけですが、かつては水を汲み上げる驚きの技術がありました。
②:ライオンの入口:写真右中
巨大な岩山であるシギリヤロックの中ほどに、「ライオンの入口」とよばれる場所があります。かつては巨大なライオンの象があったと考えられ、そのライオンの口から頂上に向かって階段が延びていました。今では前足しか残っていません。スリランカに住む民族の1つであるシンハラ人は、ライオンから生まれたという伝説が残っています。国旗にもライオンが描かれ、力の象徴でもあるライオンはスリランカ人にとっては重要な意味を持ちます。
③:シギリヤ・レディ:写真左下(サイトから拝借)
岩山の中腹にあり、妖艶な笑みを浮かべる美女たちが色鮮やかに描かれています。かつては500人ほどの美女が描かれていたそうですが、今は18人。しかし1400年前とは思えないほどの美しく保存されています。この壁画は、実は誰をモチーフにしたのか詳しいことは分かっていません。現在、写真撮影は禁止されています。
(感想)世界の城の中で最強ではないでしょうか。1200段の階段を登山しなければならないのですが、そのときだけ雨が止んで快晴になったのは奇蹟のようです。
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