サンタ・エウラリア大聖堂は、旧市街のゴシック地区にそびえるバルセロナ唯一の大聖堂(カテドラル)です。およそ150年の歳月を費やして建設された荘厳な教会は、街のシンボルとしてバルセロナ市民はもちろん、世界中の観光客に愛されています。立派なファサードをくぐると、正面にはステンドグラスで囲まれた煌びやかな祭壇が。そのほかにも聖堂内には、28つの礼拝堂や美しい彫刻が施された聖歌隊席、エウラリアが眠る地下礼拝堂、中庭と見どころがいっぱいです。
サンタ・エウラリアはこのカテドラルの守護聖女で、西暦4世紀にバルセロナ郊外に住んでいた女の子でした。ローマ皇帝ディオクレティアヌスがキリスト教を禁止した時、その女の子はこの地方を統治していたローマ人に会い「なぜキリスト教が禁止されたのか?」と質問しました。その後、彼女はローマ帝国の軍人に殺されました。
16世紀になって、サンタ・エウラリアの受難がクワイヤの大理石外壁に刻まれました。4つの場面が描かれています:(左から)まず、サンタ・エウラリアはこの地方を統治していたローマ人に質問している場面。次は彼女がムチでたたかれている場面。次は火あぶりにされる場面、最後は十字架に掛けられている場面となっています。
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