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「◎マルケス・デ・リスカル」(Marqués de Riscal Reserva)
1858年、スペイン北東部のリオハ地方に一つのワイナリーが誕生しました。ギレルモ・ウルタード・デ・アメサガはお隣のフランス・ボルドー地区におけるワイン生産を学び、リオハに自分のワイナリー『マルケス・デ・リスカル』を拓いたのです。生産を始めた黎明期からその味は評判を呼び、フランス国外ワインとしては初めてボルドーの格式ある品評会で入賞するなど、国際的にもその地位を確立していき、リオハ地方全体のワイン産地としてのステータスも押し上げていきました。
20世紀に入っても順調に成長し、スペイン王室御用達の銘柄にも指定され、現在も王室専用のワインが保管されています。リオハでは赤ワインが生産されていますが、少し西のルエダで白ワインの生産も始め、軌道に乗りました。
21世紀に入ってさらなる体験を提供するためにワイナリーを改装し、ビルバオのグッゲンハイム美術館を手がけた事でも知られるフランク・ゲーリーを招いて特徴的な波打つ建築のホテルが完成しました。また生産の現場においてより多くの人にワインを提供できるよう見学スペースや展示も備え、世界中から数多くの人がマルケス・デ・リスカルを目指してリオハにやってくるようになりました。
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