スペイン ゴシック地区(バルセロナ)



バルセロナの旧市街(ゴシック地区)は、ローマ時代の城壁で囲まれた中心部とその周辺集落が残ったものです。古びた石積みの建物が密集し、その間を縫うように迷路のような狭い路地が張り巡らされています。
旧市街の中心にある「サンタ・エウラリア大聖堂(バルセロナ大聖堂)」は、3つの尖塔が特徴的な町のシンボル的な存在です。細かな装飾が施されたゴシック様式の外観に圧倒されます。その美しくも荘厳な外観だけでも一見の価値ありです。

「Pont del Bisbe(ビズべ橋)」(写真左下)
カテドラルを右手の「Carrel del Bisbe」通りを進んで行くと見える、建物と建物の間に掛かるネオゴシック様式の橋です。

「Kissをする唇」(写真下中央)
ドキッとするようなふたつの唇が重なるKissのアート。Joan Fontcuberta という方の作品です。近づいて見てみると、一枚一枚異なる写真の組み合わせでできていることがわかります。地元新聞社がバルセロナの住民に「自由な瞬間」の写真を送るように呼びかけ、それによって集められた約4000枚の写真で構成されています。この作品は「カタルーニャの日」を記念して作られたもの。カタルーニャの日というのは、1914年9月11日にスペイン承継戦争でカタルーニャ国が降伏し、現在のスペインに取り込まるきっかけとなった日。その300周年を記念する2014年にこの作品が公開されました。スペインに降伏してからも決して失われないカタルーニャ人の生活、地域のアイデンティティ、そして自由を象徴するこの作品は、多くの人を惹きつける人気のフォトスポットです。

「ピカソの壁画」(写真右下)
Collegi d' Arquitectes de Catalunya(カタルーニャ建築協会)の建物の壁に描かれているのは、パブロ・ピカソの作品です。写真の奥に見えるのはバルセロナのカテドラル(サンタ・エウラリア大聖堂)です。この壁画、何も知らないとイタズラ書きのように見えますが、ピカソが描いたことを知ると深い意味があるように見えてくるから不思議です。建物内は観光案内所とギフト・ショップになっています。トイレ利用の際は1€かかります。



     

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