カテドラル(写真上)Catedral de Sevilla
セビリアの大聖堂は、レコンキスタ後の15世紀から約120年の時をかけ完成した、ヴァチカンのサンピエトロ寺院、ロンドンのセント・ポール大聖堂に次ぐ巨大な建築物です。奥行116m、幅76mという幅広の形はモスクの跡地に建てられたことを物語り、街のシンボルにも観光の目印にもなっている高さ98mのヒラルダの塔は、モスクの尖塔を鐘楼に転用したものです。内部には塗装に大量の金が使われた木製祭壇があり、中央にはキリストではなく聖母マリアが鎮座しています。マリア信仰が盛んなスペインでも、その中心地であったセビリアらしい独特の文化です。また、袖廊の右側には4国王に担がれたコロンブスの柩があり、この街の黄金期を偲ぶことができます。
ヒラルダの塔(写真右下)
《La Giralda》セビリア大聖堂に付設する鐘楼。イスラム教徒支配下の12世紀末にモスクの尖塔として建造。後に現大聖堂の建造にあわせて尖塔を増改築し、高さ約98メートルの鐘楼になった。
1回目の訪問時には外観観光のみでしたが、翌年(2023年9月)に訪問した際に入場できました。写真追加。
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