ブルゴス大聖堂



【世界遺産】ブルゴス大聖堂(Burgos Cathedral)

スペインの世界遺産、ブルゴス大聖堂は正式名称をサンタ・マリア・デ・ブルゴス大聖堂といいます。1221年に建設が始まり、完成したのが1567年なので、実に300年以上かかって建立されました。13世紀のカスティーリャ王国の王様と司教の命令で立てられたとても大きな教会で、スペインの三大カテドラルのひとつといわれています。

●バラ窓
バラ窓とはゴシック建築に一般的にみられるステンドグラスの窓のことで、丸い形をしています。ブルゴス大聖堂のバラ窓は、入り口の上の方にあります。ここには細かい絵が描かれたステンドグラスがはめ込まれ、独特の美しさを放っています。このステンドグラスは1235年に作られたもので、設立当初から現在も使われています。バラ窓から礼拝堂内にそそがれる光は柔らかで、圧倒的な美しさがあります。スペインの世界遺産にふさわしく、幻想的なムードを作り出しているバラ窓。ナポレオン軍によってこの寺院は一度は破壊されたそうですが、このバラ窓だけは残ったそうです。

●ポルタダ・デ・ラ・コロネリア
世界遺産ブルゴス大聖堂の北交差廊の入り口に「ポルタダ・デ・ラ・コロネリア」とよばれる彫刻があります。これはキリストの最後の審判を彫刻で表したもので、中央にはイエスキリスト、左には聖母マリア、右側には洗礼者ヨハネが並んでいます。下にはキリストの使途が12人、福音書を手に並んでいる像がありますが、ゴシック様式独特の細かい装飾が美しく、スペインの歴史的にもとても価値がある作品となっています。

●元帥の礼拝堂
グラダナを奪回したベラスコ元帥を記念して作られたもので、世界遺産のブルゴス大聖堂の中で最も美しく華麗な礼拝堂としてとても重要なものです。中央にいるのはベラスコ元帥夫妻といわれています。実はこの礼拝堂の祭壇の前には「マグダラのマリア」の絵があるのですが、一部レオナルド・ダビンチが描いた部分もあるとのことです。


   


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