[世界遺産]テーブルマウンテン(Table Mountain) South Africa
ケープ半島は、南アフリカ共和国にある、アフリカ大陸のほぼ南端に位置する半島です。
元々は17世紀の中頃、オランダの船舶が食料などを補給するための基地として開発され、大航海時代にはアフリカ大陸でも有数の歴史を誇る大都市へと発展しました。
ケープ半島のケープタウンの背後にそびえる「テーブルマウンテン」は、ケープタウンのランドマーク的な存在として知られています。標高は約1,000mで、その名前の通り、山頂は約3kmにわたってほぼ平坦な地形をしていることが特徴です。
「ケープ植物区保護地域群」は世界六大植物区の中一つでもあって、その総面積は比較的小さいですが、面積あたりの植物の多様性が世界でも有数のエリアと言われています。2004年にケープ半島国立公園、セデルベルフ原生自然環境保全地域などを含む8ヶ所の地域が「ケープ植物区保護地域群」として世界自然遺産に登録されました。
<コメント>テーブルマウンテンへはケーブルカーに乗って行かねばならないのですが、しばしば風でストップするそうです。ちなみにケーブルカーの名称はフライング・ダッチマン(Flying
Dutchman)といいます。これは、近代イギリスの伝承に現れる幽霊船(もしくはその船長のオランダ人)、即ち「さまよえるオランダ人」のこと。リヒャルト・ワーグナー作曲のオペラ『さまよえるオランダ人』は、神罰によって、この世と煉獄の間を彷徨い続けているオランダ人の幽霊船が喜望峰近海で目撃されるという伝説から作られたものでした。
|