ポルトガル クレリゴス教会@ポルト



クレリゴス教会はポルトにあるバロック式の教会です。鐘塔は「クレリゴスの塔」と呼ばれ、ポルト市内各所から眺めることのできる、市の象徴となっています。
教会は、18世紀にポルトガル北部で優れた作品を残したイタリア人芸術家ニッコロ・ナッソーニが、クレリゴスの修道士らの依頼で建てたものです。教会の建設は1732年に始まり、約18年の歳月をかけ1750年に完成しました。長く後世に残る、教会前面の分割された階段は、1750年代に完成しました。教会のメイン・ファサードは、17世紀初頭のローマ建築様式を元としたバロックの花輪模様や貝のモチーフで密に装飾され、ペディメントが打ち込こまれています。クレリゴス教会は、典型的なバロックの楕円平面図を採用したポルトガル国内最初の教会です。
そして教会の人目を引く塔は教会建物の後方に立っています。1754年から1763年までかけ建てられた塔で、バロック装飾は、設計そのものがトスカーナ地方のカンパニエーレ(フリースタイルの鐘塔)に触発され、ローマ・バロック様式からの影響を見せています。塔の高さは75.6メートルあり、 6階の頂上に上がるまで225段の階段があります。頂上からは赤茶色の屋根が連なる美しいポルトの街並みを一望することができます。


   

目次へもどる

直線上に配置