ポルトガル 発見のモニュメント@リスボン



発見のモニュメントはポルトガルのリスボン市、テージョ川岸に建てられている、大航海時代を記念した碑で、ポルトガル語では「パドラオン・ドス・デスコブリメントス」といいます。記念碑は高さ52メートルで、その形は、探検が盛んだった15世紀に、探検家たちに愛用されたキャラベル船というマストを3本持つ小型の帆船に似せてあります。その記念碑の先頭には大航海時代の先駆的指導者であったエンリケ航海王子がおり、その後方には同じ時代に大航海に携わったポルトガル人の像が並んでいます。

歴史発見のモニュメントは1940年にポルトガルで開催された国際博覧会の象徴として、建築家のコッティネッリ・テルモと彫刻家のレオポルド・デ・アルメイダによって制作されました。当時の、ポルトガルの独裁者アントニオ・サラザール政権が、過去の栄光への憧れを形にしたものとみられています。しかし、この初めの記念碑は、もろい素材で作られていたため、1960年にエンリケ航海王子没後500年を記念して再度制作されました。


   

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