ポルトガル ファティマ大聖堂



ポルトガルの首都リスボン北部、サンタレン県の都市ファティマ。かつてはオリーブの木が点在する荒れ地だったこの都市は「ファティマの聖母」出現の地として広く知られています。第一次世界大戦中、1917年5月13日。羊の番をしていた3人の子ども、ルシア、フランシスコ、ヤシンタの前に、突然、聖母マリアが現れ、様々な預言をおこないます。子どもたちの嘘と誰もが半信半疑だったのですが、その噂は評判になり広まっていきます。1917年10月13日には、この場所に集まっていた人々が、太陽が急降下し回転を繰り返す光景を同時に幻視します。この事件はポルトガルのあらゆる新聞で大々的に報道され、多くの人々にこの出来事を知らしめることとなるのです。後にローマ・カトリック教会は、ファティマでの聖母マリア出現を奇跡として認め、最初に聖母が現れた5月13日は「ファティマの記念日」と制定されるのです。こうしてファティマはカトリックの聖地となり、多くの巡礼者が「この地に礼拝堂を建てよ」という聖母のお告げにより建てられた、ファティマ大聖堂を訪れることとなりました。



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