ポルトガル カテドラル@エヴォラ



1166年、『恐れ知らずのゲラルド』(Geraldo Sem Pavor)によって、エヴォラはムーア人支配から解放された。すぐその後、キリスト教徒の支配者によって、聖母マリアに捧げる大聖堂の建設が始められた。この最初の建物は1184年から1204年にかけ建てられ、非常にこぢんまりとしたものだった。この建物は初期ゴシック様式で1280年頃から1340年頃までかけて拡張された。その後、時代が変わるごとに大聖堂は幾度もの価値の高い付け足しをされた。14世紀のゴシックの回廊、16世紀初頭のマヌエル様式によるエスポラォン礼拝堂、18世紀初頭のバロック様式による壮麗な主礼拝堂などである。大聖堂は、中世ポルトガルで最も大きな大聖堂で、ゴシック建築の好例である。
1584年に天正少年使節団の伊東マンショと千々石ミゲルが、ポルトガル人の前で弾いたというパイプオルガンが残っている。


   
   

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