ポルトガル 新旧カテドラル@コインブラ



(写真上)新カテドラル (コインブラ)(New Cathedral of Coimbra)
16世紀末にイエズス会により建造。完成まで1世紀を費やした。祭壇背後の壁の装飾は、17世紀末に活躍した彫刻家ジェロニモ=ルイスの代表作として知られる。18世紀に司教座が旧大聖堂から移管された。
1772年、ポンバル侯によるイエズス会追放の数年後、司教座は古い中世のこの大聖堂からマニエリスムのイエズス会派教会、コインブラの新大聖堂へ移された。
もともとコインブラ大聖堂にあったマヌエル様式の聖水盆は、現在コインブラの新大聖堂内にある。

(写真下段)旧カテドラル (コインブラの旧大聖堂)(Old Cathedral of Coimbra)
ポルトガルで最も重要なロマネスク様式の建築物の一つ。1139年のオーリッケの戦い後、ポルトゥカーレ伯アフォンソ・エンリケスが初代ポルトガル王アフォンソ1世として即位し、首都と定めたコインブラに建設された大聖堂である。初代コインブラ伯でモサラベ(アラブ領に住んでいたキリスト教徒)でもあったシスナンド・ダヴィデスはこの大聖堂に葬られた。
コインブラの旧大聖堂は、レコンキスタ時代からほぼそのまま現在まで残る唯一のロマネスク建築である。ポルト大聖堂、ブラガ大聖堂、リスボン大聖堂など他都市のものは後世に大きく手が入れられている。



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