(写真上)「「Pastéis de Belém(パステイシュ・デ・ベレン)」のエッグタルト
外部の世界と隔絶された生活を送っていた修道士や修道女の唯一の楽しみは、厨房で作るお菓子。ジュロニモス修道院の厨房でこっそりと作られていたお菓子が日の目を見るのは、意外なことに歴史の波によるものでした。1820年、ポルトガルで自由主義革命が起こり、現在では世界遺産になっているジュロニモス修道院は閉鎖され、多くの修道士・修道女たちが追放されてしまいます。
そんな彼らが生きていくために売ったものこそ、修道院の中でひっそりと作られていたお菓子「パステル・デ・ナタ」。後のエッグタルトです。
ポルトガルのスイーツといえば、円形のパイ生地にカスタードクリームがたっぷり詰まったエッグタルト。リスボン・ベレンには門外不出のレシピのエッグタルトです。
(写真下)金平糖
日本で有名なこんぺいとう。実はポルトガルから伝わってきました。ポルトガル語ではConfeito (コンフェイトゥ)と言います。リスボンなどではなかなか見かけることは出来ませんが、コインブラのBRIOSAというお店では、今でもコンフェイトウを作り続けています。
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