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「●稜堡」
ザモシチ旧市街の建設は、大砲が使われ始めた時代でもあったことから、最新技術を取り入れた要塞が造られたことでも知られています。世界遺産に登録されているザモシチは、コサックやモンゴル軍、スウェーデン軍などの攻撃から守るため頑丈な要塞が必要でした。旧市街地全体を守るように7つの稜堡、3つの門、堀や湖が取り囲んだ防御システムがあります。1866年にほとんどが老朽化により取り壊されてしまいましたが、東側には今でも2つの稜堡が残されています。世界遺産のザモシチの都市ができた時代は、ヨーロッパ各地でバロック芸術やバロック建築が流行。そのような時代の中で、あえて古典古代を理想とするルネサンス様式の街を造ったことは、桃源郷を作りたいというザモイスキ公の強い思いが伺えます。
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