【世界遺産】ネーロイフィヨルド(自然遺産)
登録名:西ノルウェーフィヨルド群・ゲイランゲルフィヨルドとネーロイフィヨルド
(West Norwegian Fjords – Geirangerfjord and Nærøyfjord)
フィヨルドとはノルウェー語で「深く入り込んだ湾」という意味。
ネーロイフィヨルドは、世界最長・最深のソグネフィヨルドの支流にあり、世界で最も狭く、山々が折り重なった奥のほうは幅わずか250mほど。オスロやベルゲンからのアクセスもよく、ベストシーズンの夏場には世界中から観光客が押し寄せます。この大自然の神秘を堪能できるのがフロム鉄道。標高差約870mを約45分かけて走る登山電車です。途中水しぶき上がる豪壮なショースの滝では写真撮影のため5分ほど停車するなど、たった20kmほどのなかにも絶景が続く人気のルートです。
一方「ゲイランゲルに牧師はいらない。フィヨルドが神の言葉を語るから」と文学者ビョーンソンに言わしめたのは、ゲイランゲルフィヨルド。全長約16kmに渡ってS字カーブを描く神々しいまでの景観に誰もが言葉を失うはず。そそり立つ断崖とカラフルな家並みの対照が印象的で、青白く輝くブリクスダール氷河、ダールスニッパ展望台など見どころは数え切れません。ソグネとゲイランゲルの2つにハダンゲルを加えた北欧3大フィヨルドは、冬のオーロラと並び北欧観光の目玉となっています。
ソグネフィヨルドクルーズNærøyfjord cruise)
グドヴァンゲン(Gudvangen)からフロム(Flåm)へ、約1時間のクルーズ
世界有数のフィヨルド地帯であるノルウェー西岸部において、ソグネフィヨルドは随一の規模をもつ、ノルウェーフィヨルドの代表格です。長さ204km、最深部は1308mとヨーロッパ全土で一番の長さと深さを誇ります。何百万年も前に氷河による浸食で形成された海岸線が内陸へ延び、先に行くほどより細いフィヨルドに枝分かれしているのが特徴です。フィヨルドの両岸にある切り立った崖からは幾筋もの滝が流れる迫力ある光景も見られ、遊覧の途中には山間に並ぶカラフルな家々を目にすることも。大自然を舞台に、ダイナミックでありながら牧歌的な雰囲気も味わえます。
フロム鉄道(Flom Railway) (フロム~ミュールダール間・約1時間)
路線の長さは約20.2kmである。標高約865mに位置するミュルダル駅からフィヨルド沿岸にあるフロム駅を結ぶ。急勾配の山間部を走るために路線は曲がりくねっており、途中で20のトンネルを通過する。最大勾配はおよそ1:18
(55‰) である。途中のヴァトナハルセントンネルでは、高度を稼ぐために馬蹄型カーブ(180度旋回するカーブ)が存在する。ノルウェーにある他の大部分の営業路線と同様に標準軌の路線である。
全線の所要時間は約60分。最高40km/h。途中、ショースの滝にて停車いたします。
ベルゲン鉄道(Bergen Railway) (ミュールダール~ヴォス間・約1時間)
ノルウェーの首都オスロと第2の都市ベルゲンの489kmを約6時間半かけて結んでいる路線です。北ヨーロッパの主要な鉄道の中では最も高い地点を走ります。景色の移り変わりも見どころです。オスロ付近ではノルウェーの森を眺め、やがて荒涼とした景色になり氷河も望めるようになります。
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