モロッコ マラケシュ旧市街



モロッコのほぼ中央、サハラ砂漠の西方に位置するマラケシュ。11世紀後半、最初のイスラム国家ムラービト王朝の都と定められ、商業・経済・学問の中心として繁栄をほしいままにしてきました。いくたびも王朝の栄枯盛衰のドラマを見てきたメディナと呼ばれる旧市街には、高くそびえるクトゥビアの塔、豪華絢爛なバヒア宮殿、サアード朝の墳墓群などの観光スポットがありますが、最大の見どころは何といってもジャマ・エル・フナ広場。
かつて公開処刑場だったこの広場は、ヒッチコックの傑作サスペンス『知りすぎていた男』のロケが行われたことでも有名。昼間は大道芸人などがパフォーマンスを繰り広げ、夜ともなると食べ物を売る屋台が出て、まるで祭りのようなにぎわいが明け方近くまで続きます。
マラケシュは、「ゲリーズ」(Gueliz)と呼ばれる新市街と、「メディナ」(Medina)と呼ばれる旧市街に大きく分かれています。「ゲリーズ」には、高層ビルやホテルなどが立ち並ぶ近代的な街並みが広がっていて、「メディナ」には、スークや宮殿など中世からの街並みが残されています。

ジャマエルフナ広場
クトゥビアの塔



 

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