メキシコ 国立王宮



メキシコシティ歴史地区中央広場東側にある国立宮殿(Palacio Nacional)は、アステカ帝国を征服したスペインのエルナン・コルテスが自身の宮殿として建設したものです。

国立宮殿は、もともとアステカ帝国の皇帝モクテスマ2世の宮殿があった場所に築いたものでした。1523年に建設が始まり、その後1692年に焼失しますが、すぐに再建され現在の姿となっています。建物の幅は、200mにも及び1920年には、ネオコロニアル様式の3階部分が増築されました。

国立宮殿の最大の見どころは、宮殿の正面階段周辺を覆い尽くす壁画です。「メキシコの歴史」と題された壁画は、現代メキシコ芸術の巨匠ディエゴ・リベラの最高傑作と称されています。「メキシコの歴史」は、アステカ建国から20世紀初頭までのメキシコの歴史をダイナミックなタッチで描かれており、壁画には300名を超える人物が登場します。

メキシコ革命の舞台にもなった国立宮殿は、毎年、独立記念日前夜9月15日午後11時になると、鐘の音を合図に独立記念式典が開催されます。バルコニーから大統領が現れ「メキシコ万歳!独立万歳!」と叫び、数万人の市民がこれに唱和するそうです。

ソカロ(中央広場) (Zocalo)

アステカ帝国時代神殿が立ち並んでいた重要な場所であり、現在もなおメキシコの政治的、宗教的な中心地。正式名は「憲法広場(PLAZA DE LA CONSTITUCION)」。毎朝夕に行われるフラッグセレモニーは観光の名物。



 

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