メキシコの首都で、ラテンアメリカを代表する大都市の1つ。その建設は1521年、スペイン人コルテスの軍の侵攻に由来する。コルテスはこの地にあったアステカ帝国の都、ティノチティトランを征服、破壊すると、ゴシック、ルネサンス、バロックなど多様な建築様式が混ざった大聖堂、宮殿などを中心部のソカロ広場の周辺に建設し、巨大な都市を造り上げた。広場がある場所はかつて多くのピラミッド神殿が立っていた場所で、大聖堂の地下にはアステカ帝国の遺構である石積みの部分などが残され、激動の歴史を物語っている。アステカの都は1978年、工事中に偶然発見されたものだというのも面白いエピソード。大神殿(テンプロマヨール)も見つかり、今も発掘調査が続けられると共に、1987年に文化遺産に登録された。
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