大聖堂(cathedral of santa maria assunta)
ピエンツァ大聖堂は、建築家ベルナルド・ロッセッリーノが造ったピッコロミミ広場の中心に位置する、ルネサンス様式の外観と後期ゴシック様式の内装を持つ大聖堂です。絢爛といった要素は一つもないシンプルな教会です。
1459~1462年にかけ法王ピオ2世の依頼により、ベルナルド・ロッセッリーノが建設したピエンツァ大聖堂。八角形の可愛らしい鐘楼も印象的。幾何学的で美しい破風には、3つのアーチの上に丸い紋章があり、これはこの町の領主ピッコローミニ家の紋章。法王ピオ2世は同家出身です。
内部を彩る1450年ごろのシエナ派の画家たちが描いた典型的な5つの祭壇画が飾られています。右廊にはジョヴァンニ・ディ・パオロの祭壇画の「聖母子と諸聖人」、第一礼拝堂にマッティオ・ディ・ジョヴァンニの祭壇画「玉座の聖母子と諸聖人」、第4礼拝堂にはヴェッキエッタの代表作である第3画「被昇天の聖母」、サーノ・ディ・ピエトロの「聖ジャコモの祭壇画」、無名画家の「聖母子と4聖人」があり、これら全てがオリジナルなのも驚きです。
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